ドクター装置
ドクター装置とは、産業界のあらゆるロールに付着した異物などを、ドクターブレードによって掻き取り除去するための装置です。
紙・鉄・フィルムなど、ロールによって搬送される高機能生産材料の品質向上装置として、優れた機能と安定した性能で、お客様の安定操業に貢献します。
ドクター装置はロールに接触するドクターブレードと、そのブレードをセットするブレードホルダー、およびその構造架台などの要素で構成され、その他オプションで追加される機能やそれらをコントロールする制御機構など、ドクター装置を構成する一つのシステムには無限に近い組み合わせがあります。
それらドクター装置を構成するドクターシステムは、設置対象設備の操業条件等に合わせて、材質や様々な機能が最適な状態になるように選定される事により、はじめてその性能を発揮することが可能となります。
当社はドクター装置を導入するための設計検討から、設置工事、及び既存装置の安定運用に向けたコンサルティングサービスまで、豊富な経験と確かな技術力でお客様の安定操業をサポート致します。
工場内の圧縮空気を作動源として、其々のエアーチューブへ供給することにより動作します。
加圧側のエアーチューブへ圧力を加えると、フィンガーを接触子としてピボットを中心に回転力が生じ、ドクターブレードをロールへ接触させることが出来ます。この時、その接触圧力は供給するエアーチューブの圧力に比例し、ライン外に設置した操作盤により安全に増減することが可能です。
開放側のエアーチューブへ圧力を切り替えると、ドクターブレードはロールから離れる方向へ動作し、 消耗品であるドクターブレードの交換など、優れたメンテナンス性を発揮します。
圧力媒体に流体を用い、またエアーチューブの柔軟性により、ドクターブレードの刃当たりが自動調整され、優れたドクターリング効果(ドクター装置による効果)を発揮します。
ダブルエアーチューブ式ドクター装置は専用に開発された制御盤によって、オフラインから安全に コントロールされます。
ホルダー内部にセットされた2本のエアーチューブにより加圧/開放動作が可能なタイプです。
ホルダー単体で加圧/開放機構を備えている為、結果的にコンパクトな装置構成が可能です。
加圧力はエアーチューブ圧力を変更することで、オフラインより自在にコントロールすることが可能です。
チューブとホルダーの柔軟性により、自動的に刃当たりが調整される為、安定した運用が可能です。
ダブルエアーチューブ式の構造・機能をそのままにサイズをコンパクト化したホルダーです。
軽量かつ高剛性な仕様により、省スペースでありながらも優れた性能を発揮します。
本ホルダーの派生型として、エアーラインの確保が困難な箇所向けで加圧チューブへエアーの代わりにオイルを封入したオイルチューブタイプもございます。
ホルダーそのものに可動部が無い為、自重もしくはエアーシリンダー等、外部からの加圧機構と組み合わせて使用されます。
シンプルな構造故に剛性も高く、様々な用途に対応することが可能です。